四つの福音書に込められた福音書記者たちの熱い思い
キリストイエスの生い立ちと、行った数々の奇跡や行跡、語られた御言葉が収められている4つの福音書の記者、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ。
いずれの福音書も、本人たちが生きるか死ぬかという状況の中、命がけで綴られています。
イエスの行った行跡、語られた御言葉を後世のために<ちょっと記録しておこうかな>、というレベルなどではなく、むしろ殺されることを覚悟でそれでも命がけでやるしかない、という状況でした。
ではなぜ、そうまでして彼らはこの福音書をしたためたのでしょうか。
それは、彼らたちだけが、旧約聖書で預言されたメシヤを悟ったからなのです。
イエス、その人についていけば天国にいけることを確信したからなのです。
しかし、当時の状況は、イエスの信徒たちに対する迫害の嵐は激しく、また、イエスがメシヤであるなどと、堂々と言える状況ではありませんでした。
信徒であることがわかれば捕まえられて殺される、それほどまでに険しい状況の中で、それでも彼らたちは、その恐怖心と戦いながら、イエスの福音を伝えて一人でも多くの人たちを救い、天国に連れて行かなくてはならないという、その使命感ひとつを持ってこの福音書を書きました。
これらの福音書がそのような経緯の中で書かれた書物であることを理解して読みすすめることをおすすめしたいです。
貴重な歴史の史実として、これらの福音書を通して真実を知り、メシヤ、イエスについて福音書記者たちのように悟っていただけたら、それほど嬉しいことはありません。